生涯学習振興・支援のあり方も、行政中心のサービスの時代から民間中心のサービスの時代へと移りつつあり、そこに携わる人々の範囲も、社会教育主事、司書、学芸員等の専門職だけではなく、市民層を含めた様々な民間の方々へと広がってきた。
そこで、生涯学習、社会教育に関わるすべての人々に役立つよう、基礎知識はもちろん、時代の変化に柔軟に対応できる問題解決能力や先見性、創造性の育成に役立つヒントを総まとめ。生涯学習支援に携わる人々の養成、あるいは研修など、実践の場面で広く活用できる一冊。
第1章 生涯学習の理解
生涯学習の定義と異義/生涯学習の必要性/生涯教育から生涯学習へ―ユネスコを中心に
第2章 生涯学習と家庭教育、学校教育、社会教育
生涯学習と社会教育/生涯学習と学校教育/生涯学習と家庭教育/新しい教育基本法と教育諸領域
第3章 新しい時代の生涯学習推進の動向と課題
生涯学習推進の独自領域/「新しい公共」と生涯学習推進/生涯学習支援ネットワークの構築/生涯学習と大学の役割
第4章 これからの社会教育の意義と課題
社会教育の意義と課題/青少年教育の意義と課題/成人教育の意義と課題/高齢者教育の意義と課題
第5章 社会教育の内容、方法・形態
社会教育の内容/社会教育の方法/社会教育関係の団体・NPO・グループ
第6章 社会教育施設と指導者
生涯学習関連施設と社会教育施設/社会教育主事と社会教育委員/公民館と公民館主事/図書館と司書/博物館と学芸員/
青少年教育施設と指導系職員/指定管理者制度と社会教育施設
第7章 学習情報の提供と学習相談
学習情報の提供/学習相談
山本 恒夫(やまもと つねお)
略歴/東京教育大学大学院博士課程(教)修了。教育学博士。日本生涯教育学会会長、同常任顧問、文部科学省中央教育審議会委員(生涯学習分科会会長)、高等教育情報化推進協議会委員、筑波大学名誉教授・八重洲学園大学学長などを歴任。
著書/『生涯学習概論』(編著、東京書籍)、『改訂社会教育法解説』(共著、全日本社会教育連合会)、『「総合的な学習の時間」のための学社連携・融合ハンドブック』(共著、文憲堂)、『21世紀生涯学習への招待』(協同出版)など。
浅井 経子(あさい きょうこ)
略歴/筑波大学大学院博士課程(教)修了。淑徳短期大学、八重洲学園大学、日本生涯教育学会副会長、文部科学省政策評価に関する有識者会議委員などを歴任。
著書/『生涯学習の設計』(共著、実務教育出版)、『改訂社会教育法解説』(共著、全日本社会教育連合会)、『「総合的な学習の時間」のための学社連携・融合ハンドブック』(共著、文憲堂)、『生涯学習論』(共著、文憲堂)など。
渋谷 英明(しぶや ひであき)
略歴/筑波大学大学院博士課程(教)単位取得退学。筑波大学助手、宇都宮大学助教授、東京学芸大学教授、日本生涯教育学会会長、総務省「東南アジア青年の船」日本ナショナル・リーダー、国際協力事業団委員、栃木県生涯学習審議会会長等を歴任。
著書/『世界の学校―比較教育文化論の視点に立って』(共著、福村出版)、『要説教育制度(改訂版)』(共著、玉川大学出版)、『諸外国の教育の状況』(共著、学校図書)など。
[執筆分担一覧]
山本 恒夫(1-1,2-4,3-1)
浅井 経子(4-1,6-4,6-5,7-1,7-2)
渋谷 英章(3-2)
(以下五十音順)
大西 麗衣子(3-3)
神部 純一(4-3,5-1)
葛原 生子(1-2)
小池 茂子(4-4)
猿田 真嗣(3-4)
澤野 由紀子(1-3)
白木 賢信(4-2,6-6)
田井 優子(2-3)
服部 英二(6-7)
原 義彦(6-3)
蛭田 道春(6-2)
古市 勝也(6-1)
水谷 修(5-2)
山本 和人(5-3)
吉武 弘喜(2-1,2-2)